2014-05-04

AL-Mail とお別れ... 秀丸君よろしく!

GW連休をきっかけに、ようやく踏ん切りがついた。二十年近く付き合ってきた AL-Mail とお別れすることを。今頃なにをやってんだか... 引退間際の古代人は、夜の社交場でも未練がましい!

履歴を調べると、ユーザ登録をしたのが1996年。16bit版から使ってきたわけだ。2006年からアップデートされていないが、Win7(64bit版)上でも動くし、不具合はプラグインでごまかしごまかし、それほど不都合を感じていない。ただ、時代遅れであることは間違いなく、何年も前から乗り換えを考えてきた。とはいえ、メーラは基幹ソフトの一つで、データベース代りにも使ってきただけに、それなりに思い入れがある。
AL-Mail の良さは、基本構造が単純で、プラグインによる拡張性が高いこと。ユーザ側に好きなように拡張させる思想が好きなのだ。スレッド機能、複数アカウントの制御、Secure Tunnel などはプラグインで追加できるし、セキュリティソフトやスパムフィルタなど外部プログラムとの連携で困ったことがない、いや記憶にない。起動オプションがあるので、コマンド制御もできる。ファイル構成がシンプルなために、バックアップスクリプトが書きやすく、他のマシンへの移植も容易。しかも、データ管理がテキスト形式であるため、どんなエディタでも開くことができ、復旧作業で最悪を回避できる。なによりもトラブルに強い点が手放したくない理由であった。ちなみに、拡張性においては、emacs のマクロ機能と比ぶべくもないが、手軽さでは遥かに AL-Mail の方がいい。
さて、次は何にしよう?天の邪鬼な性格は変えようがなく、MS系を避ける方針に変わりはない...

1. メーラの選定
メジャーなのは、Thunderbird あたりか。まず、こいつを試してみると、機能はまったく問題ないが、ちと重い!やはりメーラには軽快感がほしい。
次に、Becky! を試してみると、シェアウェアってのが気になるが、重要なソフトだけに少しぐらいお金を払ってもいい。操作性もよく、軽快、これで決まり!と思っていたら...
ついでに秀丸メールを試してみると、データ管理がバイナリ形式になるのは時流であろうと諦めていたところ、こいつはテキスト形式でやんの。ファイル構成もシンプルで、むしろ、AL-Mail よりいい。機能性も高く、複数アカウントとの相性もいい。おまけに、シェアウェアだが、秀丸エディタのライセンスを持っているので無料で使える。
てなわけで、秀丸君、今後ともよろしく!

2. 秀丸メールへの移行作業
AL-Mail からの移行には、三つのマクロが公開されている。

  データ用: hmml_import_alml_104.lzh
  アドレス帳用: cnvadr_alml2hmml_104.lzh
  振り分け設定用: cnvflt_al2hmml_100.lzh

データはアカウント別に変換するようで、仕掛けが分からず二度ほど失敗するが、分かっちまえば問題なく終わる。アドレス帳では階層エラーが発生した。ただ、AL-Mail のアドレス帳は、Group... End Group キーワードという単純な構成で、自前で csv変換プログラム(数行)を書いて、インポートしておしまい。後で気づいた事だけど、秀丸メール側は、G1/G2... という単純なキーワードで構成されるので、エディタ上で置換した方が早そう。
また、テンプレートとシグネチャには、以下のファイルがアカウント別に生成される。この構成は、AL-Mail よりもいい。尚、拡張子が .bin でも中身はテキストで、アカウント情報(account.bin)などはバイナリ。

  新規用: t_newmail.bin
  返信用: t_reply.bin
  転送用: t_forward.bin
  シグネチャ: sign.bin

複数アカウントにおける POP/SMTP over SSL の管理も楽。POPFile との連携も問題なし。尚、秀丸メール内蔵の迷惑フィルタを使ってみる手もあるが、単語群をせっかく育ててきたので、POPFile をそのまま使う。
また、64bit版には注意事項があるので、当初、32bit版をインストールしていた。でも、アプリケーションはなるべく 64bit版で揃えたく、インストールし直すと、ホームディレクトリを指定するだけでデータは継承できる。当たり前だろうけど。

結局、移行作業で問題になった点は特になし!作業には、1日かかると見ていたが、1時間もかからなかった。
てなわけで、もっと早くやりゃよかった!と思う今日このごろであった...

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