〆切にまつわるアンソロジー... 第二弾!
この手の企画は、愚痴を誘う。愉快!愉快!
愚痴も文才が書けば文学となり、釣られて読み手も本音をぶちまける。愉快!愉快!
〆切とは、責任か、義務か。そんなものが不平等条約で課せられた日にゃ。猿に邪魔されても〆切はやってくるとさ...
「義務の遂行とは、並たいていの事では無い。けれども、やらなければならぬ。なぜ生きてゐるか。なぜ文章を書くか。いまの私にとつて、それは義務の遂行の為であります、と答へるより他は無い。金の為に書いてゐるのでは無いやうだ。快楽の為に生きてゐるのでも無いやうだ。先日も、野道をひとりで歩きながら、ふと考えた。愛といふのも、結局は義務の遂行のことでは無いのか。」
... 太宰治
締切りをめぐる攻防は、まさにデッドライン!宿場に監禁されてりゃ、M じゃねぇとやっとられん。戦時でも、平時でも、上役の決まり文句は同じときたぁ... 死守せよ!
「日本の国内では、敗戦後日本人が平凡で疲れた頭脳で考えだした『平和ファシズム』『民主主義ファシズム』『自然保護ファシズム』『差別反対ファシズム』が横行し、そうした傾向は、批判する者がマイノリティーであると見るや、マジョリティーの暴力を以って圧し潰し、発言さえ封じてしまうという、まるで現象的には戦争中と、さも似た様相を示していた。」
... 團伊玖磨
そもそも、芸術作品に〆切なんてものがあるのか。いや、〆切にも効用がある。期限をもうけることによって、具体的な目標が定まる。だからといって、ギチギチに詰め込めばアイデアも浮かばんよ。
どんな文才にも、どうしても書けないということがあるらしい。編集者は、書けない人間に書かせようとする。だがそれは、人間を否定するようなもの。書き手も負けじと、言い訳のためのアイデアを絞り出す。まるで狐と狸の化かし合い!結局、人間社会なんてものは、いつも、どこでも、化かし合いよ...
「期限の長き未来を言うときにはたいそうなることを企つるようなれども、その期限ようやく近くして今月今日と迫るに従いて、明らかにその企ての次第を述ぶること能わざるは、畢竟ことを企つるに当たりて時日の長短を勘定に入れざるより生ずる不都合なり。」
... 福沢諭吉
約束を守らない!というのと、間に合わない!というのは、同義であろうか。それは、人間失格を意味するのだろうか。書く自由ってなんだ。それは、書けない時の不自由を悟るためのものか。人間社会は恐ろしい。なにがしら約束めいたものを交わすだけで、契約成立ときた。そればかりか、そこに優劣関係が生じる。人はみな、あらゆる場面で優越主義者を演じようと必死!世間を渡り歩くとは、そういうことやもしれん...
「結局、人はほとんどの状況において『約束』などしていないのであり、約束という言葉がオトナ社会の日常で持ち出される時はすべて『都合と立場の悪くなった人の切り札』として持ち出されている... 逆に『できない約束はしない』という言葉をやたら自信を持って言う人もいる。どんなに甘酸っぱい状況でも、『できない約束はしない主義なの』と下らない主義を持っている人もいる。こういう人が一番約束の意味を知らない。」
... リリー・フランキー
おまけに、仕事効率とリソース配分を定式化して魅せる学者までいる。
仕事効率 u(t) は、リソース配分の分布関数 r(t) で決まるとさ。そして、時間 0 から T における仕事量の最大化は...
| Maximaize W = | ∫ | T 0 |
u(r(t))dt |
「集中力を上げるのは大変である。人は、集中力を上げることをできるだけ節約する傾向があるようにも思える。しかし、忘れてはならないのは、創造的な仕事は、集中しなければ進まないことである。... 追い込まれなくても集中力を上げるために自分なりの方策を編み出していくことは、研究者が健康で文化的な最低限度の生活(日本国憲法)を送る上で、欠くことのできないスキルではないだろうか。」
... 松尾豊
