2015-02-08

肥大化する諜報化社会

おいらは、SNS が嫌いだ!

諜報システムは、それ自体が肥大化したモンスターとなった。2002年頃であろうか、DARPA(国防高等研究計画局)のTIA(全情報認知)プログラムが物議を醸した。このプログラムは国民と議会の反発を買い、頓挫したかに見えたが、NSAとAT&Tの関与が暴露され、当時の大統領ブッシュも認めた。次に大統領となったオバマは、通信業者による盗聴を強く批判した。そして2013年、スノーデン氏の暴露で騒ぎおる。今更なにを!
政府の教訓ってやつは、次はもっとうまくやる!ってことか...

プライバシーポリシーでは、心地良いフレーズが踊る。
"we may share your personal information..."
share を use と置き換えるとゾッとする。we ってのも怪しい。政府や企業、テロリストまでも含まれるということだ。国民のため!などという決まり文句ほど胡散臭いものはあるまい。自分も、家族も、政治団体も、みんな国民だということだ。
通信業者は、平然とこんなことを宣言する。
「当社は、利用目的の達成のために、利用者から個人情報をご提供いただくことがあります。」
サポートサービスでは、自宅にサービスマンが伺わなくても、遠隔操作でパソコンの設定をやってあげます!というのも見かける。なんと無防備な!
アンケートを求める団体を見かければ、時代遅れと思う反面、まだしも健全かもしれない。ちなみに、日本人がアンケートで平気に名前や住所を書き込む姿を見て、なんと無防備な!とある外人さんがつぶやいていた。
SNS を取り巻く世界には、個人情報の分析から利益を上げるビジネスモデルによって這い上がってきた企業が群がる。犯罪者は自己顕示欲が強い傾向にあり、過激な発言を追跡するだけで犯罪性との関連性を特定できるだろう。だが、冗談であることが一目瞭然であっても、コンピュータはお構いなし。みんなで盛り上がって飲もうぜ!を仲間内の言葉で、アルコールエネルギーを爆発させようぜ!なんてつぶやこうものなら、犯罪者リストに登録される。実際、ツィートによって爆弾魔と間違えられ、入国拒否を受けた人がいる。子供とプロレスごっこをしている父親の姿を、母親が面白半分でネットに投稿すると、ドメスティックバイオレンスで告発された事例もある。
いまや匿名の意味も薄れた。削除されたはずのデータにしても、本当に削除されたという保証はどこにもない。匿名の発言は誠実さに欠け、実名を出せば秩序を取り戻せるなどと主張する有識者どもは、そんなことを本当に信じているのか。普通の人は隠し事など持つはずがない!などと発言する有徳者どもは、マスコミ天国でも唱えているのか。きっとそういう聖人は、自宅の映像をネットに公開されても、目くじらを立てたりはしないだろう。

意欲さえあれば、情報は自然に得られる時代、くだらない意欲さえ持ち合わせなければ、くだらない情報は自然に遮断されるであろう。加熱する情報社会では、世間から距離を置くことが実践的な解となることが多い。そして、無気力とニヒリズムが旺盛となる。
いまやビッグデータは、漏洩経路を辿ることもできず、独り歩きを始めた。人類の叡智を共有する!とは、なんと美しい理念であろう。クラウド化すればすべて持たなくて済む、いや、持った気になれる。半導体の進化によって、本格的なウェアラブル時代が到来しつつあり、肉体にもビルトインされる。身体の一部となれば、落としたり、失くしたりする心配もない。めでたしめでたし!
そして、すべての位置情報が明るみになり、立ち寄った店も一目瞭然。営業マンもサボれない。自動車はネットでつながり、どこから遠隔操作されて事故を誘発されたか分からない。キャンペーン商品や贈り物など、どこにGPS発信器が仕込まれているか分からない。それでもなお最先端を生きている気分になれれば、めでたしめでたし!
SNS でつながっているだけで、友人になった気分になれる。政府も、有名人も、みんなお友達!めでたしめでたし!
あまりにもリアリティな映像が、自己補正能力を麻痺させ、乗り物酔いにさせる。逆に、慣れない現実社会に引き戻されれば、それだけで世間に酔う。そして、なんとなく夜の社交場に通うのも、脳に半導体チップが埋め込まれているからに違いない... やっと説明ができた。めでたしめでたし!

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