要介護認定を受けてからは、ケアマネジャーさんと福祉用具屋さんが機転をきかせてくれて、すぐに、レンタル用の歩行器や手すりやトイレフレームなど5点ほど持ち込んでいただいた。
今まで婆やのベッドの隣に布団を敷いて寝ていたが、福祉用具のおかげで一人でトイレにも行けるようになった。しばらくは見守る必要はあるが、とにかくポータブル排泄処理器の類いは却下!風呂はさすがに一人では入れないが、介護用シャワーチェアを購入して安心感がある。住宅改修補助で玄関に手すりを付け、自動車の乗り降りも見守るだけで済むようになった。
ついでに、爺やも痴呆症で要支援認定を受けたことだし、この際、じじばばセットでデイサービスを利用することに...
それにしても、彼らの仕事のフットワークには、学ぶべきものがある。初対面の日にいきなり用具が一式揃っている。それだけ経験も積んできたのだろうけど、仕事は与えられるものなどと思っている人には、とても勤まりそうにない。
その分、お役所仕事のとろさが目立つ。窓口の方は、手続きに時間がかかる状況を説明してくれて、すぐにでも手続きをした方がいいと丁寧に勧めてくれた。実際、介護認定に一ヶ月ちょっとかかったが、これはまだ早い方で、二、三ヶ月ぐらいかかることも珍しくないそうな。
つい先月、一人暮らしの老人が骨折し、認定が下りないまま民間業者が手を出せず、家族も遠くに住んでいるということで、町内の民生委員さんが苦慮している姿を見かけたところである...
巷では、介護離職の問題をよく耳にする。確かに、仕事と介護の両立は大変だ。身近にも、介護をしながらサラリーマンをやっている方がいらっしゃるが、よくやっているものだと感心するばかり。
おいらの場合、個人事業主なので働く時間はある程度自由がきくし、ネットワークも整備されているので、それほど深刻ではない。職場が自宅とはいえ、日帰り出張もできないようでは辛いのだけど、それも解消されつつある。ここ四、五ヶ月は地獄のような日々であったが、仕事仲間の理解も得られて非常にありがたい。いまや介護システムの構築で状況を楽しんでいる次第である。Web 会議システムを構築するような感覚で、温度センサやバイタルモニタを検討したりと...
1. リビングを介護ルームに...
将来を見据えて、トイレに近いリビングを本格的に介護ルームにすることにした。まず必要な機能は、ナースコールや双方向通話に、介護モニタといったところであろうか。とりあえず、こんなオモチャを揃えてみる...
・ANBOCHUANG ワイヤレス IP カメラ : 暗視撮影付(左上) ・REVEX ワイヤレスチャイム iCall LCW100 : 呼出ベル(左下) ・REVEX ワイヤレストーク ZS200MR : 双方向通話(右下) ・モニタは、ちと贅沢に Surface Pro3 にその役割を与える(中央)
動体検知や人体検知の機能も欲しい。このカメラにも一応動体検知の機能はあるが、精度がいまいち。安上がりで済ませたから、こんなもんだろう。
また、カメラの台数を増やすよりも、音パターン検知がかなり有効になりそうだ。例えば、トイレまでの動作パターンが固定される... 歩行器のブレーキロック解除、ペンギン歩きがはじまり、自動トイレの便蓋が開き、しばらくして流れる音、そして、歩行器を使ってベッドまで戻ってくる... といった具合に。このパターンから外れると、警告音を鳴らすような機能があると... などと考え、マイクで集音してプログラムを作成してみた。当初はいけそうな感じだったが、完成に近づくと、どんどん一人歩きをはじめ、どんどんパターンが複雑化していく。予想外の場所で音がしたり、いつもと違う音がしたり。回復傾向にあるのは喜ばしいことだが、もはや音で行動を判断することできずテスト不能。使い物にならん!要するにモニタ不要ってことだ。
...まぁ、こんな感じで遊んでますよ!って苦労ネタを提供したら、仕事仲間に笑われてもうた...
2. 無線カメラとあっぷっぷ...
無線環境で、いつも悩ましいのが電波状況である。この際、パフォーマンスアップのためにアクセスポイントも見直すことに...
機器は、NEC Aterm WG300HP から BUFFALO WSR-2533DHPL へグレードアップ。どうせ、APモード(ブリッジ)でしか使用しないので、機能はなるべくシンプルなものを選択する。
ANBOCHUANG のカメラは、ほんの少し電波が弱まるとすこぶる反応が鈍く、コネクションがしばしば切断される。また、2.4Ghz のみの対応で、5GHz でないのが、ちと寂しい。前の機器に戻しても電波状況はほとんど変わらず、最初は使い物にならないかとブルーになりかけたが、配置を工夫しているうちに、まぁまぁ使えるようになった。
ただ、Surface Pro3 とカメラの両方を無線接続すると、数時間ぐらいでコネクションが切断する。IPカメラ + タブレット端末 + アクセスポイントの相性の問題であろうか。両方を有線接続するとすこぶる安定するが、それではあまりにみっともない。どちらかを有線にすると安定するようだ。とはいっても、カメラを有線にするのでは現実的ではないし、タブレット端末を有線にするのもスマートではない。あるいは、たまの切断は我慢するか。いや、ここはスマートではないやり方でいこう。
てなわけで、Surface Pro3 を BUFFALO LUA4-U3-AGT USB3.0 Gigabit LAN アダプタを経由して有線接続する。Average で 2Mbps 強を確保するような電波状況であれば、切断することはなさそう。だが、ちょっとでも Average が下がると切断する。例えば、ドアを締めたりするだけで。1階と2階を隔てる防音材や断熱材など構造的なものも影響しているのかもしれない。設置場所はかなりシビア!そして、距離と配置の工夫でなんとかなった。
中継機を設置してみる手もあるが、こいつだけのために投資する気にはなれないし、実は、Surface も怪しい。というのも、巷を騒がせている Win10 October Update で WiFi だけでなく有線も非常に不安定になった。WUuu... の呪いか!ドライバを再インストールすると機嫌が直ったようだが...
尚、切断監視のためトラフィックを常にグラフ表示している(TCP Mnonitor Plus)。特に深夜は、静止画も動画も区別がつかないので...
カメラに搭載される暗視機能は、深夜のモニタでは欠かせない。録画もできる。また、パン + チルト機能でかなり首を振ってくれるし、天井から床までかなり見渡せる。天井から吊り下げるとより効果があるだろう。画質も、1080P、200万画素でまあまあ。設置で苦労したとはいえ、これだけ満たして五千円ほどだから、あまり文句は言えまい...
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