前記事でホメロスを読めば、ヘシオドスを読まずにはいられまい。読書の秋やねぇ~
紀元前700年頃の詩人ヘシオドスは、ホメロスと並ぶ最古の叙事詩人として名高く、その著書「神統記」は、ギリシア神話における宇宙論の原典とされる。叙事詩としては、ホメロスの作品よりも詩(うた)っぽい。どちらの翻訳にも苦悩がうかがえるわけだが、ホメロスの長篇大作物語に対して、短編詩小説といったところであろうか。
本書は、宇宙創生のカオスの世界から、宇宙を構成する神々の系譜が生まれ、ついにはゼウスを主神とした秩序ある世界が誕生するまでを唄いあげる。ゼウスの得意技は雷鳴で、秩序を乱すところには必ず轟きわたる。それにしても全能者ってやつは...女神に目をつけては、あちこちに子を孕ませやがる...節操のない雷オヤジやなぁ...
本物語は、カオスから生まれた初代王ウラノス(天)、息子クロノス、孫ゼウスの三代に渡る王位継承伝説である。3人の王は、いずれも自分の権力を子供に奪われることを嫌い、子供たちを母親の腹中に閉じ込めたり、あるいは王自身が子供や妻を呑み込んだりと、この世に後継者が出現することを拒む。だが、王の本意に逆らい子供らは解放され、王位継承問題は骨肉の争いで解決されてきた。王の傲慢な性格は血を争えぬというわけだ。このまま残忍な行為が続けば無限循環論に陥り、混沌とした世界が続くであろう。
しかし、ゼウスには強力な味方がいた。ティタン(タイタン)族系の娘ステュクスの子供たちである。その子供たちとは、ゼロス(栄光)、ニケ(勝利)、クラトス(威力)、ビア(腕力)である。彼らにはゼウスの館の永住権が与えられ、あらゆる戦争に勝利するための原動力となる。そして、同じくティタン族系のプロメテウスなどの抵抗者に寛大な態度をとったり、オリュンポスの神々に持ち分を公平に分け与え特権を定めるなどして、全能者としての頭角を現していく。また、度重なる結婚を経て、エウノミア(秩序)、デイケ(正義)、エイレネ(平和)、モイラ(運命)たちの子供を儲けて、主神ゼウスの下に秩序ある世界の基礎が固まるのであった。
ヘシオドスについて、訳者廣川洋一氏は次のように解説している。
「ヘシオドスのあとにやがて訪れる新しい表現の時代、抒情詩の興隆時代の先触れとして、文学中のあざやかな経過のうちに彼をおいてみるとき、作中の個性の表出をたんなるフィクションとして見過すことは正しくないように思われる。」
ヘシオドスの代表作には、他に「仕事と日々」というのがある。ちなみに、岩波文庫から「仕事と日」として刊行されるが、絶版中のようだ。惜しい!
ヘシオドスは、農夫でありながら海上貿易商でもある半農半商の暮らしをしていたという。父親の遺産をめぐって弟ペルセスと争った時は、法廷に持ち込まれ、ペルセスは司法権を持つ貴族への賄賂で解決した。おまけに、怠惰なペルセスは遺産を浪費して、再び不正なやり方でこの実直な詩人の財産をも狙いをつけたという。このあたりは、「仕事の日々」に匂わせているらしい。
その後、ヘシオドスは、窮迫してボイオティアの寒村で農夫生活をしたという。その頃、ヘリコン山麓で特別な体験をしたことが、この「神統記」の序詞に記される。羊を飼い畑を耕す農民が、ムーサ(詩歌女神)たちに出会って詩人に目覚めていく場面である。
「野山に暮らす羊飼いたちよ 卑しく哀れなものたちよ 喰(くら)いの腹しかもたぬ者らよ
私たちは たくさんの真実に似た虚偽(いつわり)を話すことができます
けれども 私たちは、その気になれば 真実を宣(の)べることもできるのです」
当時ムーサという職業が存在したのかもしれないが、それは落語家が神聖化したようなものだろうか?僧侶のような意味合いもあるのかもしれない。
ヘシオドスは、真実を唄う詩人として目覚めていくわけだが、本業は農民であって、専門的な職業詩人ではないという。この作品は、ムーサに歌わせているようで、実はヘシオドス自身が伝説を調べて記録したものなのか?文学作品のようで、歴史小説風の性格も兼ね備えてる。こうして見ると歴史学は文学から派生したようにも見えてくる。また、宇宙体系の成立する原理を、自然要素の擬人化や神格化によって物語るあたりは、自然哲学と科学の結びつきの源泉、あるいは宗教の源泉なるものを眺めているような気がしてくる。
1. 序詞
物語は、ヘリコン山のムーサ(詩歌女神)たちの賛歌から始まる。この山には神々の霊魂が宿り、ムーサたちを祀る泉があるとされる。馬の蹄に蹴られて生じた泉は、馬の泉(ヒップウクレネ)と呼ばれ、そのほとりにはゼウスの祭壇があるという。後世、その馬は天馬ペガソス(ペガサス)であったという説もある。ペルメソスとオルメイオスの二つの川が合流してコパイス湖に注ぐ。ちなみに、この二つの川は、現在のどの河川に相当するかは判明していないらしい。
エレウテルの丘陵を治める女神ムネモシュネは、ピエリアの地で父神ゼウスに九夜に渡って添寝し、9人の娘のムーサたちが生まれた。ちなみに、ピエリアとは、オリュンポス山のすぐ北側の地で、ホメロスでは神々がオリュンポスから天降る際、最初に降り立つとされる所。
ここでは、主神ゼウスが父クロノスを打ち負かして、オリュンポスの神々に持ち分を公平に分け与え特権を定めた...という物語を、ムーサたちが歌っていることが宣言される。
2. 宇宙の創生
まず、原初にカオスが誕生した。次にガイア(大地)、タルタロス(冥界)、美しいエロス(愛)が生まれた。更に、カオスから、エレボス(幽冥)とニュクス(夜)が生まれ、エレボスとニュクスが情愛を契りして、アイテル(澄明)とヘレメ(昼)が生まれた。カオスといえば混沌とした世界を想像するが、ここでは万物を創生するための空間のようなものが生じたという意味があるようだ。そこには、あらゆる空間要素を擬人化し、おまけに神格化する独特の宇宙観念がある。これには、精神における一種の実体的な存在とでも言おうか、実存論の源泉なるものを感じる。
3. ティタン(タイタン)族と怪物の誕生
ガイアは、情愛の契りもせずにウラノス(天)、ポントス(海)、そして高い山々を生んだ。次に、ガイアは、ウラノスに添寝してティタン十二神を生んだ。父ウラノスが「ティタンども」と渾名したのは、子供たちを罵って、向こう見ずにも手を伸ばし(テイタイノ)、大それた所業をなすが、やがて報復(テイシス)がやってこようという意味があるという。その十二神とは、オケアノス(大洋)、コイオス、クレイオス、ヒュペリオン(太陽神あるいは光明神)、イアペトス、テイア、レイア、テミス(義しさ、秩序)、ムネモシュネ(記憶)、ポイベ、テテュス(泉や地下水の神)、末子の悪知恵長けたクロノス。
また、ガイアは単眼の巨人キュクロプス(円い目と渾名された)どもを生んだ。ブロンテス、ステロペス、アルゲスがそれで、ゼウスに雷鳴を贈り、雷電を造りやったものどもである。ガイアとウラノスの間からは、他にも五十の首を持つヘカトンケイル(百手巨人族)たちが生まれた。コットス、ブリアレオス、ギュゲスがそれである。
4. ウラノスの去勢とアプロディテの誕生
ガイアが生んだ怪物たちは、最初から父ウラノスから憎まれていた。悪業にうつつを抜かしていたからである。父ウラノスは、この子供らを片っ端からガイアの腹中に閉じ込めた。怨んだガイアは、鋼鉄(アダマス)の族を造り、大鎌をこしらえると、愛しい子供たちに語った。父の非道な仕業に復讐せよと。だが、父を恐れて口を開く者はいない。そこに、末子クロノスがその役目を引き受けると申し出た。喜んだ母ガイアは、大鎌を手渡し密計を授けた。そして、夜にウラノスがガイアに情愛を求めて覆いかぶさると、クロノスが大鎌で父の男根を刈り取った。流れ出る血の滴りからは、エリニュス(復讐女神)たち、ギガス(巨人)たち、そして、メリアと呼ばれるニュンペ(女精)たちが生まれた。かくして、ウラノスの子供らは解放され、クロノスが王位についた。
さて、父の男根の方はというと、海に投げ捨てられるとしばらく海面に漂っていた。やがて、白い泡(アプロス)が不死の肉から湧き立ち、その中から一人の乙女が生まれた。乙女は、まず聖キュテラに立ち寄り、キュプロス島に辿り着いた。これが原初の美女神アプロディテである。ちなみに、アプロディテとは、「アプロゲネス(泡から生まれた女神)、麗しい花冠をつけたキュテレイア」という意味があるという。
5. ゼウスの誕生
王クロノスは、姉妹のレイアを妻として栄えある子供たちを生んだ。ヘスティア(炉の女神)、デメテル、ヘラ、冷酷な心を持つ強いハデス(プルートーン)、大地を震わすポセイドン、賢いゼウスの6人を。ところが、クロノスは子供たちを片っ端から呑みこんでしまった。というのも、母ガイアから己の息子によって打ち倒されるという定めを聞いていたからである。
レイアは悲しみに暮れ、ゼウスを孕んだ時クレタへ赴きガイアに懇願した。ガイアは、アイガイオン山中の洞窟に匿い、ゼウスの身代わりに大石に産衣を着せて渡すと、クロノスはその石を呑み込んだ。やがて、ゼウスは成長する。クロノスは、ゼウスの策略によって呑み込んだ子供たちを吐き出した。最初に、最後に呑み込んだ石を吐く。ゼウスは、この石をパルナッソスの谷間のピュトの地に安置した。ちなみに、ピュトの地がパルナッソス山ふもとのデルポイという説もあるそうな。かくしてゼウスは、兄弟たちを父の恐るべき束縛から解放したのであった。そして、ゼウスと兄弟たちは、不死の神々に君臨した。
6. プロメテウス伝説と女の誕生
ティタン族のイアペトスは、オケアノス(大洋)の娘クリュメネを娶り、アトラス、メノイティオス、策に富むプロメテウス、思慮の浅いエピメテウスが生まれた。プロメテウスは「先を見とおす者」、エピメテウスは「後から知る者」という意味があるという。イアペトス家は、ゼウス新政権の最初の敵対者であった。後に、暗愚のエピメテウスは、ゼウスからの贈り物を一切受け取ってはならないと忠告したプロメテウスの言葉を忘れ、乙女(パンドラ)を受け取って禍いを被ることになって、はじめて真相を知ることになる...
イアペトス家に怒ったゼウスは、傲慢なメノイティオスをエレボス(幽冥)へ送った。アトラスは、大地の果てで、ヘスペリス(黄昏の娘)たちの面前で、立ったままの姿勢に。プロメテウスには、冷酷な縄目によって縛り付け、鷲をけしかけた。鷲は彼の不滅の肝臓を毎日喰ったが、肝臓は同じ分量だけ生え出した。テバイ生まれのヘラクレスは、その鷹を退治し、プロメテウスを苦痛から救い出した。これはゼウスの意向に沿わないはずだが、「高空に知ろしめすゼウスの意向に悖りはしない」とし、むしろヘラクレスの誉れを贊えたのであった。しかも、プロメテウスの智謀はゼウスと互角だから、ゼウスは以前から抱いていた怒りを鎮めたとしている。なんとも矛盾に見える展開であるが、ゼウスの寛容さを強調しているのか?
ゼウスは、地上に暮らす死すべき身の人間どもには、けして火を与えなかった。だが、プロメテウスは、ゼウスの裏をかいて天空から火を盗み出し、人間どもに与えた。ゼウスは激怒し、すぐさま火の代償として、人間どもに禍いを創った。火の神ヘパイストスは、土から花恥ずかしい乙女(パンドラ)の姿を創る。女神アテナは、乙女に帯をつけてやり、白銀色の衣を着せる。ゼウスは、「善きもの(火)」の代わりとして、「美しい禍悪(女)」をこしらえ、人間どものところへ送ったのだった。おまけに、女たちの惹き起こす厄介事を避けて、結婚しようとしない者は、悲惨な老年に至るのだと。男どもに、老後の面倒を見てもらうために女に屈服する運命を与え、死ねば財産はすっかり嫁のものになるという寸法だ。なるほど、女性の方が寿命が長いにもかかわらず、男は自分より若い女にうつつを抜かす性格を持つというわけか。そして、立派な妻を娶るためには、競争を煽られる運命にあるのか。わざわざ人間どもに禍いをもたらさなくても、直接プロメテウスに怒りをぶつければいいものを...全能者のやることは陰険だ!
7. ステュクスの子供たち
様々な系譜が語られる中で、重要な役割を果たすのがオケアノス(大洋)の娘ステュクスの子供たちである。彼らが、主神ゼウスを中心とした秩序ある世界を形成する原動力になる。ステュクスは、ティタン族との戦いで、真っ先にゼウスに味方する。その際、ティタン族クレイオスの息子パロスとの間で儲けた強力な子供らを引き連れる。その子供らとは、ゼロス(栄光)、ニケ(勝利)、クラトス(威力)、ビア(腕力)である。スティクスの戦争の功により、この子供らにゼウスの館に永住するという特権が与えられ、ゼウスはこれを後ろ盾にして大いなる威勢を振るうことになる。
8. ヘカテ頌
突然、女神ヘカテが登場する。ヘカテ女神信仰は、カリア(アナトリア西部でイオニア方面)からギリシアにもたらされたものらしい。ここで語られるヘカテは、後世とは性格がかなり違ったものだという。つまり、しばしばアルテミスと混同される月神や地母神などの呪術的な特性を持っていないという。ヘカテは、冥界を除く、天、海、地に万能ではないにせよ、相当な権限を持ち、人間のあらゆる業を助けるとされる。そして、「善きものの贈り手」という性格があると同時に、気に入らぬ者には「奪い手」になるという性格がある。これは、一般的なギリシアの神々の典型だという。
天、地、海という広い範囲で権限を持つということは、ゼウスや海神ポセイドンの権限を犯すことにもなる。だが、家畜を殖やす場面では、神ヘルメスと協調したりと温和な性格を見せる。いくら権限を持つからといっても、結局ゼウスの大命の元でなされる特権であって、ヘカテには包容力を具えた偉大さが表れている。
9. ティタン戦争(ティタノマキア)
クロノスはティタンの神々を集めて、ゼウスのオリュンポスの神々と敵対した。オリンポス山に布陣したゼウスたちと、オトリュス山に布陣したティタンたちによる10年間の戦争である。ティタン族との対立とはいえ、ゼウスはティタン族のテミスを妻にしたり、これまたティタン族のムネモシュネを妻にしたりと複雑な関係がある。ゼウスの元には、ステュクスのようにティタン族系の子供らが味方したり、そもそもゼウス自身がティタン族クロノスの息子である。まぁ、宇宙創生から間もないのだから、三代も遡ればウラノスに辿り着くわけで、ティタン族との対立というよりはクロノス兄弟とゼウス兄弟の世代間対立と言った方がいいだろう。
母ガイアは、タルタロスに幽閉した者たちを味方にすれば、勝利を得ると予言した。そこで、ゼウスは、タルタロスに幽閉されていた怪物のキュクロプスとヘカトンケイルを味方につけた。キュクロプスは、ゼウスに雷光と雷電を与えた。戦争に勝利すると、ティタンの神々をタルタロス(冥界)に幽閉し、ヘカトンケイルを牢番とした。そして、ゼウス自らは天を、ポセイドーンには海を、ハデスには冥府の支配権を割り当てた。
10. テュポエウス(テュポン)との戦い
ティタンの神々が天から追放されると、ガイアはアプロディテの手引きでタルタロスと情愛の契りをして、怪物テュポエウスが生まれた。テュポエウスの腕は強力で疲れを知らない。肩からは竜の百の首が生え、目からは火を放つ。放っておけば、この怪物は世界に君臨するであろう。ゼウスは、それをいち早く察知して、雷鳴と雷光を浴びせて怪物の首を焼き払い、タルタロス(冥界)へと投げ込んだ。
さて、テュポエウスからは湿りを帯びて吹く荒々しい風どもが生まれてくる。ただし、ノトス(南風)、ポレアス(北風)、晴れ空をもたらすゼピュロス(西風)の出自は神々に由来する三柱の風で、死すべき身の人間どもには有益である。それ以外の風どもは、嵐となって荒れ狂い、人間どもには大きな禍いとなる。
11. タルタロス(冥界)とその住人たち
ここには、ヘシオドスの宇宙観が現れる。タルタロスのまわりには、青銅の牆が高くめぐらされ、夜が三重の層を成している。この暗闇の陰湿な場所にティタンの神々やテュポエウスが閉じ込められる。神楯(アイギス)を持つゼウスの忠実な見張り役としてポセイドンが青銅の門を設けている。ここに閉じ込められる連中は、太陽の光が与えられない。おまけに、大地からタルタロスまでは遠く隔たれる。天から青銅の鉄床までは、九日九夜も落ちつづけて、やっと十日目にして大地に届くほど遠く、大地から青銅の鉄床までは、九日九夜も落ちつづけて、やっと十日目にしてタルタロスに届くほど遠い。つまり、宇宙の最下底域にタルタロス(冥界)があるというわけだ。タルタロスの少し上まで、大地と海の根が伸びているという。そして、天の根までも最下底に伸びてきて、これらの根が複雑に絡みあってカオスを形成しているというのか?もはや現生には、宇宙の構成要素としての天や大地や海の区別もなく、天国や地獄の区別もないのかもしれない。
12. ゼウスと女神たちの結婚
ゼウスは、7度の結婚を繰り返す。最初に、オケアノス(大洋)とテテュスの娘、賢いメティスを妻とした。メティスが女神アテナを出産しよとした時、ゼウスは言葉巧みにメティスを欺き、妻を呑みこんだ。賢いメティスからは、並外れた賢い子供が生まれる定めになっていて、権力を奪われることを恐れたのだ。
二番目に、テミス(義しさ、秩序)を妻とし、エウノミア(秩序)、デイケ(正義)、エイレネ(平和)、そしてモイラ(運命)たちが生まれた。この子らには、死すべき身の人間どもの仕事に配慮して抜群の特権を与えた。モイラには、善運と悪運を授けた。三番目に、オケアノス(大洋)の娘エウリュノメを妻にし、3人のカリス(優雅女神)が生まれた。カリスたちが眼差しを向けると、四肢の力を萎えさせるエロスが溢れ出た。四番目に、デメテルを妻とし、ペルセポネが生まれた。五番目に、髪美しいムネモシュネを娶ると、9人のムーサ(詩歌女神)が生まれた。六番目に、レトを妻とし、アポロン、アルテミスが生まれた。最後に、ヘラを妻とし、ヘベ、アレス、エイレイテュイアが生まれた。
そして、かつて呑みこんだ女神アテナが、ゼウスの頭から生まれ出たとさ。
2010-10-17
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