人生は時間との闘いである。やりたい事は次から次に現れる。少しでも欲を満たすためには、生活効率、仕事効率を上げなければならない。lifehacksとは、こうしたことへの改善術を意味するらしい。アル中ハイマーも酔っ払いなりに優秀な方々の改善術を参考にしてみよう。本書は雑誌感覚で電車などの移動中に読むのにちょうど良い。時間もかからない。これぞlifehacksである。
それにしても、なになにhacksという本が散乱している。hacksという言葉には、技術レベルを高めてくれるような異様な響きがある。そのうちhacks教の教祖が現れるかもしれない。
1. lifehacks
おいらのTo Doリストにはいつまでも居座る奴らがいる。それだけで憂鬱な気分になる。優秀な方々でも同じ現象が起こるらしい。少し安心するのである。本書は、このやっかいな奴らを片付ける提案をしてくれる。結局、心理的対策しかないようだ。
また、突然発生する細切れな時間を有効に使う方法を提案してくれる。細切れな時間が発生する要因は、メール、電話、メッセンジャー、通勤時間などである。おいらは携帯電話と携帯メールは最優先である。もしかしたら夜のお誘いかもしれないからだ。最近は、メッセンジャーは止めている。メールにもうんざりさせられることが多い。細切れな時間を有効に使うには、頭の切り替えが難しい。アル中ハイマーには苦手である。昔は、本書に書かれているようなことを実践していた。少しでも余裕を持ちたいから、隙間の時間になんでも押し込んでいた。そんな時、笑うセールスマンに出会った。今となっては「喪黒福造」の名刺が懐かしい。細切れな時間には、周りの景色を眺めたり音を味わったりと和める瞬間がある。知的労働にはリラックスすることが重要である。忙し過ぎると見えるものも見えなくなる。何事も長続きさせることが難しい。肩のこることは嫌いである。常に自然体を心がけたい。通勤時間は仕事とプライベートを区別する貴重な時間であると考えていた頃もあった。しかし、効率性が優った。通勤してようが寝てようが、仕事が頭から離れない。問題を抱えていれば尚更だ。おいらは風呂に入っている時が集中できる。知的労働に残業時間など計算できない。そして、いつのまにか仕事とプライベートに境界をつくる必要はないと考えるようになった。仕事の効率化ができても、プライベートをだらだらと過ごしていては、無駄は解消されない。どちらも貴重な時間である。仕事から学ぶものもあれば、プライベートから学ぶものもある。どちらも同じ人生の時間軸にある。そのうち、また考え方が変わるだろう。気まぐれとは、不確定性原理の中にある。
2. GTD
GTDは、David Allen氏の著作「Getting Things Done」の頭文字をとった仕事術である。特徴は、手法や機能性だけではなく、感情面に配慮していることである。方法論というものは心理的影響を無視したものが多いが、これは興味が持てそうだと直感的に思う。ある企業にいた時は、プロジェクト管理ですらツールを強制されたものである。おいらは、何を管理するにしてもテキストベースが楽である。アプリケーションやツールに依存する手法は嫌いである。自由に無理なく実践できるというのがいいのだ。
GTDの大まかな流れは、やるべき事を管理し、それらの具体的なアクションを定義し、定期的にレビューする。定期的なレビューは、仕事のできる人の最も重要な習慣だという。ここでいうレビューとは、自分で監視機能を装備することである。スケジューリングの意味合いもありそうだ。なるほど、参考になるかもしれない。おいらは、レビューというと社内会議を思い出してしまう。会議ほど嫌いなものはない。奇妙な会議を経験しすぎると、奇妙な固定概念がしみついてしまう。おいらの場合、意識改革から始めなければならない。
3. マインドマップ
マインドマップとは、思考の記録ツール、図解のことだそうな。トニー・ブザン氏が提唱した図解表現技法の一つで、右脳と左脳を同時に活性化させるという。アル中ハイマーは図を書くのが好きである。会議中にスケッチする。というより、頭が悪いので論理的に逐次記載されたものが理解できないだけのことである。ドキュメントなど、解かり易さや、全体を見渡すのに、図解は良い手法である。しかし、厳密性を表現するには論理的な記述も必要である。そのバランスが難しい。昔から悩んでいるテーマである。本書では、単語を散りばめて関連付けていく図などを紹介してくれるが、見かけだけでは似たようなことをやっているような気がする。ただ、アル中ハイマーのレベルとは違って科学的に深いことをやっているに違いない。FreeMindも紹介してくれる。ただ、専用ツールを使うようなことなのか?図をスケッチする時には、手が動く軌道も重要であり、芸術的な要素を含んでいる。手の動きが脳を働かせるリズムでもあると思っている。まあそう言わずに、喰わず嫌いではいけない。ツールでも使って遊んでみよう。修正も簡単だしおもしろそうだ。
仕事をする時に難しいのは取っ掛かりと精神の持続である。
何が嫌かって一歩を踏み出すのが面倒なのだ。アル中ハイマーは半端な不精ではない。プログラムを書き始めて一旦集中すると、禅の世界へ導いてくれる。こうした状態では本能に任せればいい。美味い酒を飲んでいる時の幸福感は本能のままだ。そういえば、アル中ハイマーは脳が働かず、口が勝手に喋っていることがしばしばある。きっと他人が喋っているに違いない。翌日、目が覚めると仕事は終わっていたことがよくある。酔っ払うと二重に見えたりするが、それは錯覚ではない。美味い酒には、人員をコピーして人手不足を解消する魔力があるのだ。ただ、魔法がとけると自分のやったことを覚えていない。そりゃそうだ、だってコピーがやってるんだから。
2007-11-25
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 コメント:
コメントを投稿