2015-10-18

Win 10 にアップして... あっぷっぷ!

十月になって、一段と催促が激しくなったようである。おまけに、事務員さんが、何かの拍子にアップデートが勝手に始まった!と騒ぎよる。仕事が落ち着いたらアップデート計画を立てます... 年内にはなんとかします... と通達してきたが、しょうがねぇなぁ!
結果的に、大した問題はなかったにせよ、精神衛生上よろしくない。コンピュータ業界に限らず通信業界もそうだが、横暴な宗教勧誘は勘弁願いたい。誰か残業代、いや睡眠代を払ってくれ!
... こんな愚痴がこぼれるのも、M性の定めであろうか。ちなみに、M性とは、Mさんの奴隷になってもなお、もっといじめて!とピロートークを仕掛けてくる人のことを言うらしい...

まず、対象マシンは...
  Surface Pro3           : Win 8.1 Pro 64bit
  Dell Studio XPS8100    : Win 7 64bit
  Dynabook Satellite J70 : Win 7 32bit # どうしてもと頼まれた!

とりあえずの心得は、サードパーティのウイルス対策ソフトは削除しておくこと、常駐プログラムはなるべく止めておくこと、そして、ドライバの対応状況を確認しておくこと、ぐらいであろうか。まだまだ情報不足の感はあるが、あとは問題が発生したら考えるとしよう。
いくらなんでも、Surface は問題ないでしょう!Mさん... と思ったら、なんじゃこりゃ!
一方、Dynabook はメモリを増設して無理やり Win 7 を動かしている状態で、しかも他人のマシンなので、ドライバ情報を念入りに調査して挑んだが、まったく問題なく拍子抜け!

1. 64bit系アプリケーションの実体が消えた!
64bi環境では... 64bit系アプリは、Program Files 以下に tools というフォルダを作成して、ここにインストールしている。32bit系アプリは、Program Files (x86) 以下に同じ構成でまとめている。
なんと! Program Files\tools というフォルダだけが、そっくり削除されているではないか。Surface と XPS8100 で同じ現象。"tools" というキーワードが悪いのか???ぶつかっている様子はないが...
[プログラムと機能]で調べると、"既にアンインストールされている可能性があります" だって。ショートカットやレジストリのゴミは、しっかり残っている。
おかげで小一時間、体が固まってしまった。結局、64bit系アプリを再インストールする羽目に...

2. ファイル共有とホームグループが動かない!
いきなりホームグループに参加できなければ、新たなホームグループの作成もできない。これだけで数時間悩む...
先にファイル共有を動かそうとすると、これもダメ!どうやら一旦チャラにして、再設定するとうまくいくようだ。おそらくホームグループもそうだろうと思い、一旦チャラにしようとしても、今度は[ホームグループ設定の変更]以下の項目が一切出てこない。そうこうしているうちに、この項目が出てきた。今がチャンスとばかりに、一旦チャラにして再設定するとうまくいった。そして、一台がうまく繋がると、他のマシンも問題なく繋がるようになる。結局、何が悪かったのか分からずじまい???
トラブルシューティングで最も厄介なのは、再現性がないことだろう...

3. 日本語入力システムの既定が勝手に戻される!
Google IME を既定にして再起動しても、すぐに MS IME に戻される。一旦アンインストールして、再インストールするとうまくいった。Mさんは、Gさんに恨みでもあんの???
尚、ATOKでも同じらしい...

4. Google Chrome のフォントが微妙におかしい!
web コンテンツのフォント設定がきかないケースがある。Chrome を一旦アンインストールして、再インストールすると直った。やっぱり、Gさんに恨みでもあんの???

5. 一週間ほど様子を見て、前バージョンのゴミを抹殺!
無償アップデート後、1ヶ月以内なら前バージョンに戻せることになっている。ということは、1ヶ月後に新たな問題が発生しそうな臭いがする。どうせなら、今のうちに膿を出しておきたい... と思い、disk cleanup やら手動やらでゴミを削除した。Windows.old や $Windows.~BT など...
そして、二週間経つが、今のところ問題はない。
尚、この行為は推奨されていない。こんな衝動に駆られるのも、クリーンインストールするきっかけが欲しい!という意識が心のどこかで働いているものと思われる...

ただし、Surface関係のドライバの削除で手間取る。

  SurfaceAccessoryDevice.sys, SurfaceDisplayCalibration.sys

パスはここ...
  c:\Windows.old\Windows\System32\drivers\
  c:\Windows.old\Windows\System32\DriverStore\FileRepository\

Disk Cleanup でダメ!
rd /S /Q c:\windows.old でもダメ!
所有者を変更してフルアクセス権を与えても、"別のプログラムが開いている" とのメッセージが... まさか、本当に参照されているのか?いや、どこからも参照されている様子がないし、c:\Windows\System32\ 以下にしっかりと実体がある。結局、Cygwin から管理者権限で remove した。これをやれば、出来るとは思っていたが...

所感...
何か問題が発生した場合、一旦削除したり、設定をチャラにしたりで、最初からやり直す!... これでだいたいうまくいくようだ。アップデートに成功したものの、安心できない。やはり、この手のアップデートはクリーンインストールすべきであろうか...
また、Windows update やシステム関係などは[設定]の中にあり、アイコン通知領域の設定を見つけるだけで苦労した。「とりあえずコントロールパネル」という発想は変えた方がよさそうである。
なにかと騒がせるスタートメニューについては、選択肢が増えた点では、ましになったようである。Surface では、その場でタブレットモードに切り替えられる機能はいいかもしれない。しかしながら、デスクトップ環境では、愛用してきた StartMenu X がやめられない。
尚、バッテリ残量がパーセント表示だけでなく、残りまでと充電完了までの目安時間が表示されるようになったのはありがたい。

おまけ...
ウィンドウ枠がほとんどなくなったのは、モバイル環境ではありがたい。だが、タイトルバーが白色しかないのは、ちと寂しい。これらの調整が欲しいという方が結構いるので、ついでにメモっておく...
デフォルトのままでも十分ではあるが、なぜ、このような機能を削ったり隠したりするのか?おいらには理解できない。Win 8 でも感じたことだが、ユーザ環境に自由度を与えないというのはどうであろうか?ユーザインターフェースは、用途や個人によって多様化する方が、自然に適っているような気がする。業界そのものが、ますます宗教に見えてくる...

1. タイトルバーの色変更
尚、Win 10 のバージョン 1511、ビルド10586 にアップデートすると、タイトルバーの色変更ができるようになった。1511 とは、2015年11月という意味らしい。... 2015/11/14追記。

関係ファイルは、二つ。

  c:\Windows\Resources\Themes\aero\aero.msstyles
  c:\Windows\Resources\Themes\aero\Ja-JP\aero.msstyles.mui

どうやら、"Aero" というキーワードで管理されていて、\aero 以下をコピーしてリネームするだけでいいようである。この作りもどうかと思うが...
元ネタはここ。

  http://winaero.com/blog/get-colored-title-bars-in-windows-10/

尚、このサイトのホーム(http://winaero.com/)には、「Winaero Tweaker」というツールが紹介されている。これを使うと、"Colored Title Bars" というテーマが追加される。気に入らなければ、同時に、colored というテーマのタネが生成されるので、このタネを対象テーマで直接指定すればいい。

  c:\Windows\Resources\Themes\colored\colored.msstyles
  c:\Windows\Resources\Themes\colored\Ja-JP\colored.msstyles.mui

そして、対象テーマの中にある [VisualStyles]という項目のパスをエディタで直接修正する。例えば、xxxx.theme 内の Path に colored.msstyles を指定する。

c:\Users\username\AppData\Local\Microsoft\Windows\Themes\xxxx.theme

  ....
[VisualStyles]
Path=%ResourceDir%\Themes\colored\colored.msstyles
  ....


実際、ツールと手動の両方を試したが、結果は同じ。尚、手動では、"colored" とは別の名前にしてみた(管理者権限が必要)。

2. 色彩を微調整するツール
標準機能だけでは色彩の調整が大雑把すぎるので、隠された微調整ツールを使う。
これを実行すると設定ウィンドウが出現...

  rundll32.exe shell32.dll,Control_RunDLL desk.cpl,Advanced,@Advanced

3. ウィンドウ枠のテーマには、AeroLite ってやつがある

  c:\Windows\Resources\Themes\Aero\AeroLite.msstyles

同様に、[VisualStyles]にタネを指定すればいい。

c:\Users\username\AppData\Local\Microsoft\Windows\Themes\xxxx.theme

  ...
[VisualStyles]
Path=%ResourceDir%\Themes\Aero\AeroLite.msstyles
  ...


しかし、default の幅が太いので、レジストリで細くする。

HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\
  Desktop\WindowMetrics\PaddedBorderWidth
# default = -60  -> -20

ただし、スタートメニュー枠の影の部分が透明になって気になる。個人的には枠はほとんどなくていい!

3 コメント:

アル中ハイマー さんのコメント...

Windows Update でメジャーアップデート(バージョン 1511, ビルド 10586)がリリースされ、素直に応じてみた。... 2015/11/14
1511 とは、2015年11月という意味らしい。Win 10 への本格的な移行は、ここから始まるようだ。今までの大袈裟な吹聴は、お試し版だったのか???

とはいえ、アップデートに失敗したマシンがいくつかある。
本記事で扱った三つのマシンで言うと、Surface Pro3 と Dynabook Satellite J70 は無事成功したが、Dell Studio XPS8100 では失敗した。
症状は、ドライバのアップデートの段階で、ぶっ飛ぶ!Win 10 が動作する環境で、ぶっ飛ぶとは、どんなアップデートなんだ?仕方なく電源ボタンの長押しで再起動するが、前バージョンに戻すプロセスが開始されて終了。すると、今度は、Windows Update に、メジャーアップデートの項目が出現しなくなった。
winver.exe で確認すると、バージョン 10.0(ビルド 10240)のまま。

やはり、何かのドライバが対応していないようだ。他のマシンとの違いは、マルチディスプレイ環境ぐらいであろうか。サウンドボードなど想像しだしたら切りがない。サードパーティのセキュリティソフトを外し、常駐プログラムをなるべく外した状態で試みている。
まぁ、ドライバが対応したら、再び項目が出現するであろう...

尚、アップデートというよりは、OSを上書きしている感じ...
例(霊)のごとく、既定のアプリがリセットされる。キーバインドもチャラにされた。勘弁してくれ!Google IME は再インストールして既定にした。
目についた新機能は、Cortana ぐらいであろうか。他には、Edge の機能が改善されているらしいが、最初のイメージで使う気がしない。
タイトルバーの色変更ができるようになったのはありがたい。

アル中ハイマー さんのコメント...

win10 に update したのが、2015年10月...
もう半年近くになるが、まだ安定していないようだ。
11月には、 更新プログラム 1511 が提供されるものの、ダウンロードが停止されたり再開されたり、危険な証明証を無効化しないとだめだとか、騒がしいことよ。

おまけに、1511 では、Windows Update でカスタマイズした設定値がチャラにされることが何度かあった。例えば、デフォルトのプリンタ設定が勝手に変わり、事務員さんが何度やっても印刷できないと騒いでいると、別部屋のネットワークプリンタに大量印刷されていたというオチ...

また、最新版(1511)に update できないマシンがある。winver.exe で確認したところ、以下の二つが混在...

・バージョン 10.0 (ビルド 10240) : 数台
・バージョン 1511 (OS ビルド 10586.71) : 多数派... 2016.2.1 時点

いずれも、Windows Update で確認すると、「お使いのデバイスは最新の状態です...」と表示される。

双方の間で、ネットワーク共有で問題あり...
1511 のマシンから、ビルド 10240 のマシンがたまに見えなくなる。10240 側からは見えるが。人間社会同様、少数派は仲間外れされる運命にあるのかは知らん!
そういえば、win7 が発表された頃、winXP 側から見えなくなる現象があったが、それに似ている。1511 と ビルド 10240 では、どちらも win10 と称しているが、まったく別物ということか...

ホームグループの仕様も統一性があるのか?
自動で共有へ誘ってくれるのはいいが、融通が利かないので、トラブった時には、むしろ厄介!例えば、別の環境でホームグループを設定したモバイルマシンを持ち込んで、ワークグループ名が同じだったりすると、微妙に影響を与えたりする。共有空間が、まるでIPアドレスがぶつかったような状態に見えることも。そして、そのマシンがいなくなったら、みんなが幸せになれる。余計な自動化ほど厄介なものはないということか...

アル中ハイマー さんのコメント...

Win 10 にアップデートして10台ほど面倒を見ているが、うち3台が、バージョン10.0(ビルド10240)のままで、1511にアップデートしてくれない。そして半年が過ぎた。
ネットワーク上で両派閥は相性が悪く、お互いに幸せになれない。おまけに、うち2台が、kernel-power 41 エラーを時々吐いてリブートがかかるようになった。ゲロを吐くタイミングは、決まってマシンを起動してから5分以内。突然ぶっ飛ぶよりはましだけど...

おかげで覚悟が決まった!MediaCreationTool.exe から、iso 形式で再インストールすることを。すると素直に、バージョン 1511(ビルド10586.164)にアップされた。こんなつまらんことで一日徹夜かぁ...
kernel-power 41 の原因は、高速スタートアップか?オーバークロックや turbo boost あたりか?あるいは、古いドライバやアプリか?結局、分からずじまい。複合的な問題なのかもしれない。特に64bit系では、ドライバとハードウェアモニタとの相性に注意した方がよさそうだ...

そして、一週間が経ち、ようやく平和が戻ったような気がする。めでたしめでたし!やはり、この手のアップデートはクリーンインストールをやるべきなのだろう。
尚、コントロールパネルに「バックアップと復元(Windows 7)」という項目が相変わらず残る。もう戻す手段はないはずだが...

ちなみに、仲間内では何か事あるごとに、こんな合言葉が生まれた。道でつまずいても... 宝くじが外れても... はたまたクラブ活動で女性に嫌われても...
「そりゃ、WU に呪われてるんだよ!」

尚、WU = Windows Update は、うなるような声で、うぅ... と発音する。

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