いつかはクラウン... と謳われた看板車も、あっという間に売れなくなったらしい。福岡ではよく見かけるけど...
SUV へ移行とも噂されるが、生産終了と聞けば、なんとなく縁を感じる。25年前になろうか、MR2 の生産終了が報じられてディーラに駆け込んだ記憶が蘇る。MR2 は名車であった。実に名車であった。
おいらは、クラウンに執着しているわけではない。そもそもセダンが好きなわけでもなく、介護用に妥協しているだけのこと。本当はロードスターが欲しいのだけど、そうもいかない。
ただ、この手の車で FR がなくなっていくのは、ちと寂しい。確かに、セダンに FR レイアウトは不向きかもしれん。プロペラシャフトがエンジンから後輪へ突き抜けるので、後部座席の中央部が盛り上がり、足元の空間を狭める。
だからといって、FF 化すればカムリとかぶる。レクサスとの共存も難しいのだろうが、おいらはデザインでクラウンを選ぶ。ブランド価値に興味はないし、庶民カーらしく割引の相談もしやすい。
とはいえ、アクアやらヤリスやら、似たような車種をたくさん生み出しているではないか。売れないからといってスポーツカーを作らなければ、真の車好きが離れていく。それで、86 の復活?いや、BRZ だ。
どうせ受注生産だし、生産効率性でそんなに足枷になるのだろうか。人気を博す必要があるとも思えんが、この多様化の時代に...
さて、レクサスには納車式なるものがあると聞く。庶民化したクラウンにそんなものはないが、付き合いの長いディーラが改装され、納車ルームなるものができたらしい。そこで、Crown Athlete から Crown RS Advance へ、王冠の引継ぎといこう。
ちなみに、Athlete は、購入した翌日に、年寄りがウンコ漏らし、新車の香りが台無しであった。後部座席の座り心地が、よほど良かったと見える。RS Advance は、皮シートでさらに心地よさそうなので、要警戒!
1. いきなり、呪われたか?
いきなり、クラウンファーストコールとやらが繋がらない。クラウンオーナーをお迎えするために何か喋ってくれるらしいが、接続をやり直してください!って。しかも、エンジンボタンを押す度にメッセージが表示され、鬱陶しい!
DCM で通信しているが、コールセンターが混んでいるのか?システムがダウンしているのか?どうでもええから、こいつを黙らせてくれぃ!
とりあえず持ち帰って、CarPlay やドライブレコーダなどを設定していると、夜七時頃、突然喋りだした。設定に夢中で何を喋ったかは、記憶にごじゃいましぇん!
それにしても、接続できないことを想定していない、実に気の利いた、実に余計な演出であった。営業マンとは、20年来の付き合いだが、二人して笑うしかない...
2. ネアンデルタール人には、他の車は運転できましぇん!
運転支援システムからの情報が多く、頭はすでに Kernel Panic !
ただ、人間ってやつは贅沢なもので、すぐに慣れちまい、逆に頼りきってしまう。もう、他の車は怖くて運転できそうにない。自動運転レベルが、3 以上にもなると、おそらく自動車という概念までもぶっ飛んでしまうのだろう。
しかし、人間ってやつは、危険を察知できるから進化してきたのであって、それがなくなると、どうなるのだろう。なぁ~に、心配はいらない。別の危険をこしらえ、新たなリスクを生み出すだけのこと...
・まず、サイドブレーキがない!
いや、あるにはあるのだけど、シフトレバーをパーキングに入れたら自動でかかる。シフトレバーの側に電子式ボタンがあって、手動でブレーキホールドができる。電動パーキングブレーキと呼ぶらしい。
ちなみに、ブレーキとアクセルを踏み間違えるといった事故をよく耳にするようになったが、人間工学的に左足の適切なポジションが右足の動きを先導するところがある。クラッチ操作が当たり前の時代に聞かれなかったのは、そのためかと。いや、間違ってアクセルを踏んでも、クラッチの保険付きだったという見方もできるか。
さらにちなみに、パソコンでキーボードの打ち間違いが多い時は姿勢が悪いせいで、けして、アルコールのせいではない!なので、オフィスチェアにバケットシートは理に適っていると思う...
・ヘッドアップ・ディスプレイは、もはやゲーム感覚!
フロントガラスに、速度計や車線からのはみ出し警告、さらに制限速度などの道路標識をカメラで認識して表示してくれる。慣れてくると、もっと派手なに情報が欲しくなり、コックピット気分を求めてしまう。
・デジタルインナーミラーは、ちょいと見え過ぎ感があり!
バックミラーに後方カメラの画像情報を表示し、明るさの調整もでき、後方視界が広がる。雨の日は、ちょいとカメラが曇る場合があるが、すぐに解消されるのは、曇り止めの機能でもあるのだろうか。ただ、後ろの車が近くに見えて、やや煽られ感あり。ズーム機能もあって一番遠くに設定しているが、それでも...
ちなみに、バックミラーは自動車の後方を見るためだけでなく、実は、後部座席の年寄りの状況を確認する意味もあったが、この際、年寄りから解放してくれる介護者支援機能としておこう...
・パノラマビューモニターは、下界を見下ろし気分!
周囲のカメラ画像を合成して、上空から自動車を見下ろした映像を作り出している。駐車場の停車位置や、レーンの左右どちらかに寄っているかなどの情報が役に立つ。
見通しの悪い交差点では、前方視界を広角に映し出し、恐る恐る頭を出しながら左右の安全確認をするといった手間がいらない。
ただ、オートモードにしていると、停車するたびに機能が作動し、信号待ちで前方画像に切り替わるのが鬱陶しい。
・パドルシフトは、いらないと思っていたが...
パドルシフトは、スポーツモード時しか作動しないと思っていたが、通常のドライブモードでも作動してくれる。オートマチック車で、ずっと気になっていたのがシフトダウンである。例えば、高速道路から降りてきた時にエンジンブレーキの効きが悪い。これを、手動でやれるのはありがたい。
・バック中に障害物を検知して勝手に停止する、まではいいが...
一旦、障害物を検知して停止すると、その解除に遅延がある場合がある。目視で安全確認し、さらにバックしようとするとアクセルが効かず、つい強く踏んでしまいそう。焦らず、ゆっくりやれば解除されるが、知らないと、これ以上バックできないと思い込んでしまう。
そういえば、時々スーパーの駐車場で頭を出したまま駐車している高級車を見かける。他の車がひっかけそうになったり、歩行者がぶつかりそうになったり。何かを検知して、これ以上バックできないと思って、そのまま放置しているのかもしれない。
ちなみに、自宅の駐車場でバックすると、よく人体を検知したと警告される。ちょいと伸びきった雑草にでも反応しているのか?誰もいないはずだが、いや、幽霊でも立っているのか。日本の幽霊は足がないと聞くが...
・やたらと警告音あり!オオカミ少年症候群になりそう...
BSM(ブラインド・スポット・モニタ)のような機能は、いまや当たり前のように付いている。そういえば、他の車でバックミラーにオレンジランプが点灯するのを見かけてはなんだろうと思っていたが、こいつかぁ...
慣れない警告音では、信号待ちで前の車に続いて停車していると、ナビ操作をしていたら先行車発進のお知らせアラームでドキッ!
レーンのはみ出し警告などでアラームが鳴るのはいいが、あまり多いのはどうであろう...
3. スマートキーに未だ違和感あり!
ずっと前から思っていることだが、おいらは、スマートキーに違和感をもつネアンデルタール人だ。
まず、せっかくロックしたのに、年寄りがドアノブを握って確認しようとする。キーを持っている運転手が近くにいると、解除されるっちゅうの...
同じ原理で、持ち主がロックして離れようとした時に、こっそり車の影から忍び寄ってドアノブを握れば... なんとも恐ろしい!
また、自宅の二階からスマートキーのロック解除ボタンを試しに押すと、ベランダから下を覗いたらロックが解除された。なんとも恐ろしい!
一昔前の感覚では、玄関先に車のキーを置く家をよく見かけたが、駐車場が近くにあると、キーの意味をなさない。
まさか!とは思うが、電波中継器を置くだけで買い物などで遠くに離れていたとしても、ロックが解除できたりして。電波ってやつは、その物理特性上、増幅器を噛ませば、いくらでも飛ばせる。地球の裏側だって。このデジタル時代に、そのぐらいのセキュリティ対策はやってくれているだろうけど、なんとも恐ろしい!
さすがに、スマートキーが車内にないとエンジンはかからないが、中継器をうまく設置して、電波を車内から飛ばしているように偽装することもできそうな。なんとも恐ろしい!
利便性ってやつは、構造的な仕組みを理解した上で利用しなければ仇となる、諸刃の剣か...
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