四月一日早朝。ベランダでぼんやりしていると、ランドセルを振り回す一人の少女が通りかかった。下駄を高々とならしながら呟く、その後ろ姿には、なにやら哲人の風格を漂わせている。
「ウチ、誰やと思うてるねん!ただの不良少女やないで、テツの子供やで!」
「おとなの相手して、いつも傷つくのは少女の方やねん!」
赤貧チルドレンと呼ばれ、小学生にして経営者、そして、父親の保護者。そこには憧れの少女像がある。おいらも、テッちゃんになりたい!そして、朝っぱらからホルモンと純米酒を喰らうのであった...
1. 不幸の法則
「うちのオバアはん、嫌なこと頭こぶりついたら運動したらええ言うとった。運動してくたくたになったら、嫌な事もくたくたになるんやて!」
オバアはん「長いこと生きてますとな、ほんまに死にたいちゅうことが何回かありますのや。そういうとき、メシも食べんともの考えると、ロクなこと想像しまへんのや。
おまけに、さむーい部屋で一人でいてみなはれ。ひもじい、さむい、もお死にたい、これですわ。
いややったら食べなはれ、ひもじい、寒い、もお死にたい、不幸はこの順番でやってきますんやで。」
ヨシ江「一人で生きてゆけるなんて思ってると、辛抱せなあかんときに辛抱がきかんようになったりもするんよ。」
地獄組のボス「おまえはチルドレンやから今の苦労が後々ビクトリーしちゃうこともある。そやけど、ワシらみたいに年がオールドしちゃうとなあ、もお人生のレースにカンバックできんのや。...
人間がびびる時はなぁ。なんか守るものがある時なんじゃ!」
2. 大物の悩み
テツ「わし!今、大物として悩んでるんや!」
チエ「どこが大物やねん!裸になって踊ったくせに!しらふで踊ってたん鉄だけや!」
テツ「しらふでやれるから大物なんや!酒飲まんとやれんような奴は根性なしや!」
...
テツ「知らんかった!大物て退屈やなぁ!ひょっとしたら、わし友達おらんようになったんとちゃうか。...
金がのうて退屈やったら、死にたなるなぁ!」
チエ「そやけど、悩んでるみたい!」
花井「悩んでるんやない。悩み方、知らんから困ってるんや!」
花井「なあ、なんとなく形がぎこちないやろ!」
チエ「ヤクザな金は身につかんてオバアはんがゆうとったど」
テツ「金を差別すな、バチあたりが」
テツ「女房に逃げられるのを恐れて男が勤まるかい!」
チエ「テツ、あんまりアホに自信持ってると風邪ひくど」
3. 猫の人間観察
小鉄「あり余るシアワセは、時として苦痛を伴うものなのさ!...
人間と付き合うと苦労するよ!」
小鉄「ヤクザ(テツ+お好み焼き屋) + 警察 = ?」
ジュニア「かっこがはいると難しいな、テツがお好み焼きをくいすぎると豚になるど。」
小鉄「それや!二人とも豚箱行きや!」
2013-04-01
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