2015-05-10

未体験ゾーン!ハイレゾとの戯れ... FLAC & DSD64

今話題のハイレゾ音源!空気感や臨場感、ニュアンスや音の厚みなどの感覚性に優れ、脳に快感や安心感を与えるという噂だ。そこで、AVアンプ ONKYO NR-365 に、FLAC(PCM) と DSD64 を喰わせてみると、感化されやすいおいらは、ちょっと病みつき!MP3 で聴く気が薄れていき、ダウンロードに奔走する今日この頃であった...

とはいえ、いくらアンプがハイレゾ音源対応でも、末端の出力装置が対応していなければ意味がないような気がする。最近のスピーカー技術は、デジタル音源の角張った音色をまろやかにするようなチューニングが施されているはず。案外、アナログ時代の古いスピーカーの方がマッチしやすいのだろうか?いや、気のせいかもしれん...

尚、NR-365 は、DSD64(44.1kHz x 64 = 2.8224MHz)にも対応している。CDのサンプリング周波数 44.1kHz の2の冪乗倍というだけでなく、他のオーディオフォーマット 48kHz の整数倍というのも、設計しやすい値となっている。DSD方式は、PCM方式の量子化ビット数を増やす方向とは逆に、素直に 1bit のままで、サンプリング周波数の方を上げる。パラレル転送に対して、シリアル転送といったイメージであるが、そう単純ではない。設計上、ビット数が増えるほど変換誤差や高周波成分の量子化ノイズが大きくなり、この特性から生じる信号の歪みは避けられない。
確かに、64倍のサンプリング周波数は凄そうではある。しかしながら、おいらの腐れきった耳には、歪んだ音源の方が相性がいいかもしれん...

1. ハイレゾ音源と戯れる...
Windows で FLAC(.flac) を再生するにはコーデックが必要。ここからダウンロード。

  http://xiph.org/dshow/downloads/

しかーし、リモート再生ができない。AAC(.m4a), WMA, WAV はできるのに。取説をよく読むと、こんな注意書きが...
「リモート再生では、NR-365は次のフォーマットには対応していません:FLAC, Ogg Vorbis, DSD, Dolby TrueHD」
他にも対応していないフォーマットがありそう... ショック!もしかして時期尚早???
てなわけで、USBメモリ(TDK UFDSL-32G-FFP)経由で再生する。

FLACは、とりあえずこのあたりを試す...

  http://www.2l.no/hires/
  # To download audio files username: 2L and password: 2L is requested.
  # Stereo FLAC 24bit/192kHz, Surround 5.1ch FLAC 24bit/96kHz

DSD64(.dsf)は、とりあえずこのあたりを試す...

  http://www.oppodigital.jp/support/dsd-by-davidelias/
  # NR-365 では、DSD 2.0ch は再生できるが、DSD 5.1ch は再生できない模様。

また、PC音源(DELL Studio XPS8100)の Realtek High Definition Audio が、24bit/192kHz まで対応しているので、こいつを NR-365 に直接つなぐ手もある。そして、Realtek HD オーディオマネージャのサウンドエフェクトを喰わせてみると、これはこれで悪くない。
尚、NR-365 の取説によると... PCMサンプリング周波数は、OPTICAL/COAXIAL で 96kHz、HDMI で 192kHz... とある。時の趨勢は、HDMI の方が主流なのだろうか?
てなわけで、遊びはまだまだ終わりそうにない...

2. 原理的には... いや、生理的には...
音楽CDのスペックは、量子化ビット数 16bit, サンプリング周波数 44.1kHz。対して、FLACは、24 bit, 192kHz まで対応。ハイレゾ音源の音域は、4Hz ~ 80,000Hz とされ、人間の耳の可聴帯域 20Hz ~ 20,000Hz を大きく上回る。
では、人間は音を耳だけで感じているわけではないというのか?そうかもしれない。ただし、ある研究報告によると、スピーカー聴取で効果があるとされてきたが、ヘッドホン聴取でも脳に反応がみられるというから驚きである。
さて、遺伝子構造は、一個の細胞から有機体が形成されるよう指令される。DNAやタンパク質などで構成される複雑なネットーワークが、互いにスイッチを ON/OFF させることにより、活性化部分を変えながら必要な個体を作っていく。赤血球にはヘモグロビンのコードが、骨筋細胞には筋繊維を形成するコードが、神経細胞には伝導子を形成するコードが、消化管細胞には合成と分泌を導くコードが... といった具合に。そして、耳には聴覚を司るコードが現れる。まさに、プログラマブルデバイス型モデルだ!
すべての機能が同じ型の細胞を基に作られるとなれば、身体全体に音波を感知する能力が眠っているかもしれない。生物界では、周囲の危険を察知する時、聴覚に頼る部分が大きい。一方で、恐怖を感じた時に「身の毛もよだつ」やら、感動を覚えた時に「鳥肌が立つ」などと表現するのも、身体全体で何かを感知しているのだろう。また、光を感知するのは目だけではなく、膝小僧など身体全体に太陽の光を浴びせることで、体内時計が補正されるとも聞く。人間の周波数感知能力は、光波や音波だけでは説明できないものがある。酒を味わう時にも、味覚だけでなく、周りの雰囲気をも含め、五感を総動員させている。だから、Bar へ行くのだ。
CDプレーヤーが登場した時代、アナログレコードの方が音色が優しい!などと感想をもらすと、馬鹿にされたものだ。そして今、ハイレゾ音源が巷を騒がしている。はたして新たな周波数が感知できれば、新たな境地が開けるであろうか...

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