2024-01-14

リアリティ依存症...

Real と Reality では似ているようで微妙に違う。
Real は、まさに現実。Reality はリアルっぽい、いや、むしろ仮想現実に近い。
人間にとって、現実ほど居心地の悪いものはないが、仮想現実となると、すこぶる居心地が良いと見える。

この世に合目的なんてものが存在するのかは知らん。学問がそれを求めて深化させていけば、専門化が進むは必定。だがそれで専門バカを量産し、縦割り知識が充満するのでは本末転倒!
しかしながら、現実に目的を求めたところで詮無きこと。それでも、人生に意味を求めずにはいられないのが人間の性(さが)。
果敢ない人生を未練がましく生きることこそ、人間の甲斐性というものか。
現代人は、自らの人生を連想で埋め尽くそうともがき、仮想空間にのめり込んでいく。それは、現実に幻滅したからか...

精神の実体が自由電子の集合体なのかは知らん。が、この塊を魂と呼ぶなら、魂ってやつは、真実よりも真実っぽいものに、本物よりも本物っぽいものに引き寄せられる性質があると見える。それは、精神そのものが、リアルよりもリアリティな存在だからであろう。類は友を呼ぶってやつか。
そして大衆は、リアルから遠ざかり、リアリティに群がる。現実から現実性へ、実存から実存性へ。それで幸せなら結構な話じゃないか!

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