2019-06-30

コアも、スレッドも、2倍!2倍!

サブマシンがへたってきた。基板が反ってきたのか、メモリの接触が甘い。SDRAM の端子をアルコールで軽く拭いて挿し直せば復活するが、季節の変わり目にまたぶっ飛ぶ。年に、二、三度の頻度は、サーバマシンとしては許せない。十年無休で働いてもらい、そろそろかぁ... ついでに、おいらもそろそろかぁ...
尚、退役マシンは、DELL Studio XPS 8100。
さて次のマシンは、やはりメーカ品より BTO がいい。部品の選択肢が広がるし、余計なソフトウェアも入っていないし...

1. 今回のテーマは...
まず、CPU は、8 コア、16 スレッドにこだわりたい。ついでに、マルチモニタの増築。今まで、メインマシン + サブマシンを、4画面 + 2画面で構成していたが、これを、6画面 + 2画面へ。
そして、新マシンの構成は...

  CPU            : Intel Core i9 9900K(UHD Graphics 630搭載)
  Mother Board   : ASRock Z390 Extreme4   -> 2画面出力
  Graphics Board : nVidia GeForce RTX2060 -> 4画面出力
  CPU Cooler     : COOLER MASTER MasterLiquid ML240L RGB
  SSD & RAM      : 1TB & 32GB
  Case           : be quiet! DARK BASE 700 BGW23

GPU 搭載の Core i9 を選択。9900K は熱対策をそれなりにやらないとヤバいようで、CPU クーラーをちょっぴり派手に。当初、表示パフォーマンスがいまいちかと思いきや、UHD Graphics 630 のドライバを最新版にすれば、そうでもない。




ぐるぐるマップを眺めると、なかなかの迫力!
ただ、これだけの画面に囲まれると、向こうからも見られている感じがして、なんとも恥ずかしい気分になる。テレビ会議中にポーズをとったりして...
これで、ほぼ理想的な仕事環境が整ったと満足しているが、だからといって能力があがったと勘違いしてはまずい。むしろ贅沢が祟って感覚が鈍るかもしれないし、恵まれれば工夫も怠る。もっと恐ろしいことは、こんな贅沢も三日もすれば慣れちまったってことだ。自己啓発、自己実現、そして自己投資ってやつは、結局は自己陶酔の類いか...

2. まずは実験...
購入前に、現行マシンで構成を試してみた。4画面ではグラフィックボードの 4 ポートで事足りたが、6画面ではマザーボードの 2 ポートを加える。

  CPU            : Intel Core i7-7700(HD Graphics 630搭載)
  Mother Board   : ASRock Z270 Extreme4   -> 2画面出力
  Graphics Board : nVidia GeForce GTX1060 -> 4画面出力

マザーボード側の GPU を活かすために、UEFI で設定変更。

  [IGPU Multi-Monitor] = "Enable"

画面が増えても、負荷はあまり増えていない模様。当初、再起動に問題があったが、UEFI をアップデートしてうまくいった。
それにしても、BIOS レベルでいじるとなると、それなりに緊張が走るものだが、ASRock のマザーボードには、"Internet Flash" なんてものがあって、これをクリックするだけでアップデートしてくれる。拍子抜け!
ちなみに、むかーし、BIOS を壊した経験があり、会社の ROM ライタで焼き直して四苦八苦したのは、もう三十年前の話。パソコンがどんどんプラモデル化するようで、非常にありがたいことなんだけど、まったく緊張感がないのも寂しい気がする。贅沢な愚痴か...
さぁ、実験もうまくいったことだし、新マシンはお気に入りの ASRock をベースに... というのが事の経緯である。

3. 病みつき... be quiet!
PURE BASE 600 の隣に DARK BASE 700 が並ぶと、なかなかの眺め。高さの違いが、ちと気になるけど。
DARK BASE 700 のフロントパネルには、6色のイルミネーション機能が搭載され、単色や点滅などのパターンがスィッチで切り替えられる。後ろの PURE BASE 600 に反射していい感じ。
ちなみに、Core i9 が入っていた BOX(写真右下)は、オブジェに使える...




ちょっと面を食らったのが、DARK BASE 700 には、フロントパネルに光学ドライブを据え付けるスペースがない。前面がすっきりして、ええ感じなんだけど、最近のケースって、そういう傾向にあるのだろうか。
そういえば、光学ドライブはあまり使わないばかりか、いざ使う時でも、OS の入れ替えか、レスキューか、あるいは、ディスク廃棄時に物理フォーマットするぐらいなもの。おいらの用途では、USB で外付けする方が理に適っている。ノートパソコンにも使えるし。
ちなみに、退役マシンを物理フォーマットしようとしたら、ようやくドライブが壊れていることに気づく有り様。

4. イルミネーションなヤツら...
箱の中で、密かにイルミネーションに励むヤツらがいる。ASRock が静かに点滅し、COOLER MASTERがド派手に...
マザーボードには、"ASRock Polychrome RGB Utility" とやらが装備され、UEFI で速度やイルミネーションパターンが設定できる。Breathing, Cycling, Random など。音楽と同期させるのもなかなか。
ちなみに、MasterLiquid シリーズの RGB コントローラが見当たらず、箱の中を探し回ってしまった。電源周辺のカバーを外して、ようやく見つかる。それにしても、こいつはコントローラに見えない。単なる接続部品にしか...

5. シャットダウンもどきには...
イルミネーション機能はなかなか楽しめる。しかし、シャットダウンしても光りっぱなしでは鬱陶しい。てなわけで、マザーボードの ACPI(電源管理)をいじる。
ちなみに、Win 7 のシャットダウンはスリープ状態が S5 だが、Win 10 のシャットダウンもどきはスリープ状態が S4 である。
ASRock のマザーボードは、UEFI で 以下の Deep Sleep モードを選択できる。

  [Deep Sleep] = "Enabled in S4-S5"

ちなみに、CentOS 7(サブマシンを Linux 化)は以下で OK!

  [Deep Sleep] = "Enabled in S5"

しかしこれは、Win10 が登場した時から気になっている仕様である。きちんとシャットダウンできない!?Win 8 あたりから、そうなっているらしいが、少なくともデスクトップでは余計である。人間の行動パターンからして、機械が異常状態に陥れば、それをリセットしたいと考えるだろう。その手段の第一候補がパソコンの場合、シャットダウンということになる。そんな時にシャットダウンが当てにならないとすれば、人間の方が異常状態に陥りそうである。
巷では「ハイブリッドシャットダウン」などと呼ばれているらしいが、おいらは「シャットダウンもどき」と呼んでいる。OS 側でも、高速スタートアップを無効にするなど細かく設定できそうだが、マシンが異常状態に陥っている時でも、そんなものを当てにしていいものなのか。なにしろ、知らず知らずのうちに、マシンが勝手に目を覚ましそうな仕様なのだ。どうせなら、おいらが深い眠りについている間に、仕事も勝手に片付けておいてよ...

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