2006-11-05

"歴史(上/中/下)" ヘロドトス 著

読書の秋ということで、書物と共に温泉(バイク)旅行へ出かけた。
この気持ちの良い季節にこんなことができるのも独立したからだろうか?
実はサラリーマン時代からしばしばパソコンを持ち込んで温泉宿に篭って仕事をしていた経緯があるのだが。。。
おいらはアレクサンダー大王の時代に登場するディオゲネスのエピソードが好きである。その前の時代というと歴史学で有名なヘロドトスを読んでみようと気が向いてしまった。

本書は、紀元前5世紀頃の、ギリシャとペルシャの対立を中心に記したものである。歴史解説書と思っていたが、物語風で結構おもろいのだ。自ら旅しながら見聞きしたことが永遠と書かれている。
まさしくドキュメンタリーだ!
あまり古いと伝説的なものや神話的なものが含まれるものだと思っていたが、ギリシャ人や異邦人(バルバロイ)の事跡の数々には驚かされる。その時の人間模様をそのまま記録として残している。この時代にドキュメンタリーものが残されているとは奇跡ではないだろうか。
人類学や民族の研究とかにも役立つ貴重なものだと容易に推測できる。
「歴史の父」と言われるのもうなずける。おいらは、この本を読んでblogでも始めてみるかという気になったのである。

ただ、登場人物(民族)の多さに、マップを横目で見ながら必死に読むがついていけない。 全9巻を岩波文庫で上中下の3巻にまとめてくれているのだが、 とにかく長くてなかなか読み終わらないのだ。。。

次は、本書と対比されるトゥキュディデスの叙述あたりに挑戦したいところだが、いつ気が向くやら???
しばらく、この時代はええわ!

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